JRAは意外と保守的なところがあり、新しいことをあまりしたがらない傾向があります。
特にその傾向が見られるのが馬券種であり、3連単は地方競馬のほうが先行して導入した実があります。
最近では、WIN5などの独自馬券を導入するなど変化を見せつつつありますが、未だに枠単は導入されていません。
では、枠単とは一体どのような馬券なのでしょうか?
ここでは、枠単について詳しく解説します。
目次
枠単とはどんな馬券?
枠単とは、正式名称は枠番連勝単式のことを指します。
1着、2着の枠番を順番どおり予想する馬券となります。
イメージとしては、馬連=枠連と考えれば、馬単=枠単という位置づけになります。
枠連同様に、馬番連勝式ではないゾロ目の馬券も登場するのが特徴です。
ただ、枠単はどの地方競馬場でも扱っている馬券ではありません。
主に南関東競馬と金沢競馬などで取り扱っているのです。
よって、レアな馬券ではありますが実に奥が深く攻略しがいのある馬券です。
控除率は25.0%であり、これは枠連や馬連、馬単と同様の水準となっています。
枠単はどこで購入できる?
枠単は、主に競馬場や場外馬券売り場、インターネット投票で購入可能です。
インターネット投票では、楽天競馬やオッズパーク、SPAT4のどの投票システムでも取り扱っています。
それぞれのインターネット投票では、オリジナルのポイント制度があるので、購入することでお得感があります。
また、競馬場や場外馬券売り場でも、通常のマークシートと同じものを使用して購入できます。
気軽に購入できる馬券と言えますね。
枠単の過去最高配当は?
枠単は、馬単ほどではないにせよそこそこ高い配当を期待できます。
過去最高配当のランキングは、以下のようになっています。
1位:729,000円
枠単の過去最高配当は、今はなき中津競馬場でマークしています。
1997年11月29日に行なわれたレースで、729,000円という夢の様な配当が出たのです。
名古屋の過去最高配当:242,360円
2003年9月12日の名古屋競馬場1レースで、242,360円の払い戻しがありました。
午前中のレースは投票数が少ないために、人気薄の馬が勝つとものすごい配当になりがちです。
このレースでも、枠単でありながらもこのような配当となったのです。
ダートグレードレースでの過去最高は122,630円
ダートグレードレースは、比較的荒れにくい傾向があります。
これは、JRAの馬と地方馬の実力差が明らかである点があります。
ただ、レースによっては地方馬も十分通用するレースもあるのです。
比較的荒れにくいレースであるTCK女王盃で、ダートグレードレースとしての過去最高配当が出たのです。
2019年のレースでは、圧倒的人気となっていたのがラビッドランです。
芝のレースでも好走をしていた馬で、Tapit産駒なのでダートでも一流の実力を見えていました。
ただ、このレースでは圧倒的1番人気ながらも3着に負けています
勝利したのは、JRA所属馬ながらも6番人気と低評価であったピスカリアでした。
鞍上は森泰斗ジョッキーであるためこの人気は少し低いイメージではありましたが、それ以上に驚きは2着に9番人気のマルカンセンサーが入ったという点です。
鞍上は大井の帝王と呼ばれている的場文男ジョッキーでした。
このように、ダートグレードは固いレースが多い反面、人気が集中しすぎて思わぬ人気薄が絡むだけで大きな配当となることが多いです。
枠単のメリットとデメリット
独自性の強い馬券である枠単には、メリットもあればデメリットも存在しています。
主なメリットとデメリットには、以下があります。
メリット
枠単の最大のメリットとして、的中させやすいという点があります。
最大で64通りしかありませんので、かなりの確率で的中できます。
この当てやすさをもとに、比較的高額な投資を行いやすい馬券なのです。
さらに的中率が上がるシーンとして、同じ枠に勝つ可能性が高い馬が2頭入った場合があります。
片方が勝てばよいので、かなり気分的に楽に購入することができます。
ただ、注意したいのは惑乱の場合はゾロ目で決まる場合がある点です。
同枠の馬が1-2着になると、ゾロ目で決まるのですが、意外と買い忘れることが多いので注意すべきです。
他では、枠単は枠連よりも配当が良い点があります。
単純に組み合わせが多いという点もありますし、あまり売れている馬券ではないので思わぬ配当にありつける場合が多いです。
また、地方競馬でも枠の有利不利があるのですが、馬ベースではなく枠ベースでの予想もできる点にあります。
例えば、外枠有利なコースであれば8枠から上位馬に流すなどの購入もできます。
特にコースバイアスの強い競馬場では、枠単は有効的な馬券となるのです。
デメリット
枠単のデメリットとして、販売していない競馬場が意外に多い点があります。
JRAはもちろんのこと、地方競馬でも取り扱っていない競馬場があるのです。
ある程度攻略法を見出したとしても、そもそも販売していなければ意味がありません。
また、点数が少ないとは言え枠連よりも組み合わせ数が多くなるので、高額投資しにくさはあります。
枠単の攻略法を伝授!
枠単には、いくつもの攻略法があります。
他の馬券とは違い、独自性が強いのでしっかりと理解して実践してみましょう。
ゾロ目で美味しい配当を得る!
枠連や枠単では、他の馬券ではないゾロ目で決まることがあります。
ゾロ目は意外と見落としがちであり、買い忘れることもしばしばです。
例えば、同枠に人気馬同士が決まってガチガチの結果になりそうなレースがあると、馬連が多く売れます。
すると、本来は枠連の方が配当が低くなることが多いのに、逆転現象で枠連の方が美味しい配当になることがあります。
さらに、枠単の場合はゾロ目の場合は枠連と同じく1点として購入できるので、枠連よりもさらにお得なオッズになることもしばしばです。
同枠に人気馬同士が入るレースは早々ありませんが、もし出現した場合はオッズをしっかり確認して枠単で勝負するというのがおすすめです。
ただ、枠単は購入者があまり多くないので、超高額な投資を行うとオッズが大きく下がる可能性があるので要注意です。
ゾロ目でお得になった実例としては、2019年のさきたま杯があります。
このレースでは、馬単が1,950円であったのに対して、枠単は 2,040円と90円お得になっています。
実質的に枠連と同じく、どちらが勝っても良い状況で馬単よりも高配当になるのには驚きですね。
穴馬同士が入っている枠を中心に流す
枠単でも、組み合わせによっては万馬券になることもあります。
そこで、穴馬が同じ枠に入っていたら、その枠を軸として枠単で購入するのがおすすめです。
もちろん、ゾロ目で購入することも忘れずに行うことが重要です。
勝つ可能性が高い場合は1着固定で、自信がない場合は裏表で購入することで、確実に仕留めることができます。
但し、あまり点数を買いすぎるのは得策ではなく、4点程度に抑えて購入することをおすすめします。
独自色の強い馬券!
枠単は地方競馬の一部でしか販売されておらず、また独自性の高い馬券です。
今回紹介したポイントを押さえれば、思わぬ高配当も得ることができるので、注目してみてはいかがでしょうか?