古くから存在する!枠連の予想方法を伝授

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JRAでは次々と新しい馬券が登場しますが、どれも高配当を狙えるものばかりです。

その反面、的中率が低めの馬券が多く、もぞかしさを感じている方が多いのも事実です。

その意味で、的中させやすさと配当のバランスを考えた場合、意外と美味しいのが枠連です。

では、枠連とは一体どのような馬券なのでしょうか?

ここでは、枠連の魅力や攻略法について紹介します。

枠連とはどんな馬券?

枠連とは

枠連とは、正式名称は枠番号二連勝複式勝馬投票法と呼ばれている馬券です。

1着と2着になる馬の枠番号の組合せを的中させる投票法であり、組合せとして当たっていれば的中扱いとなり、1着と2着の着順は問いません。

また、狙っている馬が馬券に絡まなくても、同じ枠の馬が馬券に絡めば的中となるのです。

出走する馬が9頭以上の場合で発売する馬券となりますが、馬券の発売開始前に出走を取り消す馬が出て出走する馬が8頭以下となった場合、2頭以上出走する枠がある場合は発売されます。

枠についてより詳しく開設すると、白、黒、赤、青、黄、緑、橙、桃色と1枠から8枠まで存在しています。

9頭目以降は外枠から順に入れられることになり、例えば12頭立てのレースの場合は1枠から4枠は1頭ずつですが5枠から8枠には2頭ずつ割り振られるのです。

JRAで最も多い18頭立てのレースの場合は、1枠から6枠までは2頭ずつ、7枠8枠は3頭ずつ割り当てられます。

馬連などと違って、同枠同士の組み合わせで決まることもあり、ゾロ目馬券が出現するのも枠連の大きな特徴です。

枠連の歴史

1946年10月に、戦後初めての日本競馬が行なわれました。

この当時発売されていた馬券は単勝だけという時代がありましたが、売り上げは決して良くなかったのが実情です。

そこで、売り上げ増を目論んで1947年から連勝式馬券を発売することになったのです。

当初の方式は、4枠制の単式となっていましたが、その後枠を増やし5枠単式となり、1949年頃には6枠単式が定着しました。

その後、10年以上は6枠単式の時代が続くことになりましたが、戦後からの復興により出走頭数が増えて、同枠取消の問題が増えました。

そこで、1963年の競馬法改正によって、8枠制の施行が可能となり出走頭数の多い東京や中山、阪神・京都、大井競馬場の5つをモデルケースとして、段階的に8枠制がスタートしたのです。

8枠制は単式ではなく、複式であって配当が低くなったために当初は売り上げが落ち込みました。

そして、1969年には全ての競馬場で8枠複式と呼ばれる、今の枠連が導入されたのです。

現在はフルゲート18頭立てとなっていますが、かつては30頭立てで開催されたこともあります。

ダービーに限れば、1986年に24頭立てになって、その後1990年代に入り22頭→20頭→18頭に変更された歴史があります。

枠連の過去最高配当は?

枠連の過去最高配当

枠連は、配当的には残念ながら低めとなることが多いのですが、過去次のような高配当も出現したことがあります。

1位:123,410円

過去最高配当が登場したのが、1970年2月22日の小倉競馬場です。

今は存在しない芝1,600メートルのレースは8頭立てで行なわれたのですが、このレースで単勝6番人気のトルースターフが勝利して、2着には最低人気のシンナンプウが入り、123,410円の配当をマークしています。

出走頭数が少ないながらも、この配当は驚くべきものがありますね。

2位:106,440円

1997年3月29日に中山競馬場で行なわれた4歳未出走 ダート1,800メートルにおいて、9番人気のナンヨーアマゾネスが勝って、2着には殿人気のブランドスリムが入って、106,440円を記録しています。

同じ2枠同士で決着したということもあって、思わぬ高配当となった形となります。

3位:103,430円

奇しくも、2位の例と同様に枠番2-2で決まったレースが、2001年8月11日の3回小倉1日11RTVQ杯 ダート1,700メートルでした。

12番人気と14番人気の組み合わせによって、103,430円の高配当をマークしています。

枠連のメリットとデメリット

枠連のメリットとデメリット

枠連はレトロな馬券という印象がありますが、今でも根強いファンが居る馬券です。

枠連では、以下のようなメリットとデメリットが存在してます。

メリット

枠連の場合、狙っている馬が仮に負けても、同枠の馬が馬券に絡むことで的中扱いとなる馬券です。

18頭立てともなると、外枠の場合は同枠に3頭の馬が存在します。

よって、確率論から言えばより馬券に絡む可能性がありますし、力がある馬であればなおさらです。

その点で、単純に枠連は当てやすさが魅力的な馬券なのです。

また、枠連の場合はオッズの変動が少ないという利点もあります。

他の馬券のように大量投票が行なわれにくい馬券であるために、変動が少ないのです。

せっかく的中したのに、直前オッズよりも大きく下がるということがないので、計算しやすい馬券です。

枠連の場合、似た馬券として馬連がありますが、基本的に馬連の方が高いオッズとなるのが一般的です。

ただ、唯一枠連の方が高額となるケースとしてゾロ目があります。

過去の最高配当でも解説しましたが、2位と3位がゾロ目で決定したレースとなります。

ゾロ目は意外と見落としがちな買い目であるので、ゾロ目で決まると馬連より高めの配当となることが期待できます。

デメリット

枠連のデメリットしては、組み合わせ数が少ないのでどうしてもオッズが低いという点があります。

特に、同枠に人気馬が入ってしまうとどちらが転んでも良いと考えて枠連が買われる傾向があります。

これによって、2点以上購入するとトリガミになるリスクがあるのです。

また、枠連ならではの難点として、もし購入していた枠の実力馬が出走取消になった場合でも、同枠に出走馬がいれば変換されません。

これが馬連であれば返還されると考えれば、損した印象は拭えません。

枠連の予想方法を伝授!

枠連の予想方法

枠連は、昔からある馬券だけにさまざまな攻略法があります。

ここでは、その中でも代表的な狙い方について紹介します。

コースによって枠の有利不利を考えて購入

コースによっては、枠の有利不利が如実に露呈される場合があります。

その代表例が新潟芝1,000メートルであり、外枠がダントツで有利なコースです。

この特性を活かして、枠連で外枠を中心に買うという方法があります。

ただ、誰もが知っている特徴があるコースの場合は、枠連でもオッズが極端に下がることも想定されます。

そこで、馬場状態も考慮して予想することが重要です。

例えば、開幕週の場合は内枠の先行馬が有利になる傾向がありますし、芝が傷んでくると外枠が有利になることもあります。

馬場傾向をしっかりと見極めて、枠連で馬券を組み立てるようにしましょう。

実力ある人気馬がいる枠を軸に購入

枠連でスタンダードに攻めたい場合、勝負になりそうな馬がいる枠に絞って流す買い方がベターです。

基本流しで購入して、最高でも3点に絞って強弱をつけて購入すると、大きな利益こそ得ることができないにしても、比較的的中率と回収率を高めることができます。

この際に、ゾロ目が馬連よりも高配当になりやすいという傾向も活かすと、より旨味を増しますよ。

シンプルながらも攻略しがいのある馬券!

枠連は、地味な存在ではありますが実は奥が深い馬券です。

攻略しがいのある馬券ですので、今回紹介した攻略法を含めて、是非有効活用したい馬券ですね。