馬券の種類が増えている中で、100万円馬券も決して珍しいものではなくなりました。
もちろん、的中できるかどうかは別として、高額配当を得ることができる馬券が増えたのは選択肢が増えているという観点で言えば喜ばしいものです。
この流れを作り出した馬券として、馬単があります。
では、馬単とは一体どのような馬券なのでしょうか?
ここでは、馬単の概要や攻略法などについて解説します。
目次
馬単とはどんな馬券?
馬単とは、正式名称は馬番号二連勝単式勝馬投票法着と呼ばれています。
1着と2着になる馬の馬番号を着順通りに当てる馬券となりますので、着順通りに当てないと的中になりません。
出走する馬が3頭以上の場合に発売する馬券となります。
馬単は1、8頭立てのレースの場合は的中率は1/306となり、確率で言うと約0.3%と狭き門です。
他の馬券と同様に、1点だけ買う人は少なく、複数を購入するので実際の的中率はもっと上がる傾向があります。
平均配当は100倍を超えることが多く、手軽に万馬券を獲ることが可能です。
馬単の歴史
馬単が登場したのは平成14年のことです。
ほぼ同時期に、ワイドや3連複が登場したこともあって、日本の競馬において馬券の選択肢が一気に増えたタイミングであります。
ただ、実は昭和44年以前は馬単と似た馬券が発売されていたのは、あまり知られていない事実です。
なお、JRAでは販売されていないものの、南関東競馬ではトリプル馬単と呼ばれる3レースで馬単を的中させることで配当を得ることができる馬券も販売されています。
的中率はJRAのWIN5と同等に低く、1億円を超える配当となることも多いです。
馬単の過去最高配当は?
馬単は的中率が低いために、高額配当になりやすい馬券です。
実際に、JRAでは過去以下のような高額配当が出現しています。
1位:1,498,660円
過去最高配当は、2006年9月9日の中京競馬場でマークしています。
今はないダート1,700メートル戦で行なわれた3歳未勝利では、16頭立てで行なわれて13番人気のメイショウギリーと12番人気のデンコウグリーンが入線しました。
これによって、1,498,660円という100万円を超える馬券が飛び出しました。
このレースでは、単勝1.8倍のホブノブが6着に膠着するというハプニングがありました。
また、メイショウギリーはこの勝利以外は結局一度も馬券に絡むことなく引退しています。
2位:1,087,490円
2018年3月18日に行なわれた中京競馬場 3歳未勝利 ダート1,900メートルで、13頭立てで行なわれました。
勝利したのは11番人気のカイトチャン、2着には12番人気のサウンドコラードが入っています。
馬単の組み合わせとしては154番人気で決着した形となっています。
3位:1,025,570円
2019年9月1日の小倉競馬場 芝2,000メートル戦で、18頭立てで開催されました。
このレースでは、17番人気のイルマタル、16番人気のディオーネプリンスで決まり、1,025,570円をマークしています。
重馬場であったこともあって、一番人気のジュベルハフィートは3着に敗れています。
イルマタルは、その後も函館や札幌などの洋芝コースで実績を残しています。
馬単のメリットとデメリット
馬単は、組み合わせがとても多いために、ある程度戦略性をもって購入する事が重要です。
よって、メリットとデメリットがしっかりしている馬券でもあります。
馬単における、主なメリットとデメリットには以下のような点があります。
メリット
馬単のメリットとは、なんと言っても高配当が期待できる点にあります。
馬連と比較すると、単純計算すれば2倍の配当を得ることが可能です。
ただ、人気馬の方が勝つと実際には2倍を切って、人気薄が勝つと2倍以上を期待できます。
予想しているうえで、絶対にこの馬が勝利すると確信が持てる場合があります。
その際に、馬連でリスクヘッジして購入するのも良いですが、馬単の1着固定で2着までに入る馬を選ぶというのがおすすめです。
馬単は配当が美味しいものになるので、馬連よりも購入点数を増やしても利益を出しやすいので、それを活かして多点買いしやすいのもよいですね。
超人気薄が勝利すると予想した場合、単勝を買わずに馬単1着固定総流しというテクニックも使用可能です。
これで、10万馬券もゲットすることもできます。
配当という観点で言えば、3連複よりも馬単の方が高額配当になるケースがあります。
特に、人気薄が勝利して人気馬が2,3着に入るケースでは、馬単の方が高額配当となりがちです。
他にも、馬連よりも細かく資金配分できるために、より戦略性を持って購入できる馬券でもあります。
デメリット
馬単のデメリットとしては、控除率が馬連よりも若干低い点にあります。
馬単の場合は75.00%で設定されていますが、馬連は77.50%となり、単純に買い続ければ馬連の方が払い戻しは多くなります。
もちろん、うまく的中できれば馬単の方が回収率は高くなるのですが、払戻率とリスクを考えた場合、馬連より見劣ると感じる方もいます。
また、馬連では的中していたのに、馬単で購入したために外れるという例も多くあります。
他にも、難しいレースを予想する場合は点数がどうしても増えがちで、せっかく的中してもトリガミになることもあります。
馬単の予想方法を伝授!
馬単は、ある程度戦略性を持って購入することが重要になる馬券です。
主に、以下のような攻略法があるのでうまく活用して高配当を得たいものです。
勝利する可能性が高い場合は一着固定!
馬単は配当が高いとは言え、その分多く購入すると利益が目減りしてしまいがちです。
よって、ある程度絞って購入することが重要です。
点数を絞る方法としては、一着固定で購入する方法があります。
まずは、この馬が絶対に勝利するというレースを選定します。
可能であれば、その馬が人気薄であることが望まれます。
その馬を一着固定にして、2着に連帯する可能性がある馬を選んでいきます。
多くても、6点程度に絞るのもよいでしょう。
せっかく馬券に絡んでも2着で外れた…と悔しい思いをしたくない場合は、人気馬だけ馬単の裏表を購入しておくのもおすすめです。
これで、より的中率はアップしますが、その分だけ無駄に資金を投入しなければなりません。
人気薄同士のボックスで購入
予想したレースで、このレースは荒れる要素が大きいと判断した場合、馬単ボックスで購入するのもおすすめです。
これによって、着順を問わず2着までに選んだ馬が来れば的中になります。
可能であれば、3頭に絞ればボックスでも6点で済むのでさほど大きな出費にはなりません。
超人気薄を選ぶ場合は、1頭はある程度人気の馬を選ぶのもよいでしょう。
馬単では、人気薄が勝利すればより高配当を得ることができるために、運次第ではありますが十分利益を得ることができますよ。
しっかり予想することが重要
馬単の場合、他の馬券と比較してもしっかりと戦略性を持って予想しないと、利益を出すことが難しいイメージがあります。
ただ、うまく使いこなせばとても有益な馬券ですので、勝馬を当てることと2着以内に入りそうな馬を見極めて予想することが重要です。