馬券を組み立てる際に、多くの方が利用する馬券として馬連があります。
長らく、JRAでは連勝式馬券は枠連しかなかった時代に、強く求められていたのが馬連です。
今では馬単なども登場していますが、それでも馬連人気は絶大なものがあります。
では、馬連とは一体どのような馬券なのでしょうか?
ここでは、馬連の概要や攻略法などを詳しく解説します。
目次
馬連とはどんな馬券?
馬連は、正式名称は普通馬番号二連勝複式勝馬投票法と言います。
1着と2着になる馬の馬番号の組合せを的中させる投票法であり、組合せとして当たっていれば的中となり、1着と2着の着順は問いません。
2着までに入った馬は、連対馬とも呼ばれています。
馬連は、競馬場やWINSで購入可能ですし、インターネットや電話投票でも購入することが可能です。
単勝や複勝のような一頭の馬券よりも高配当が期待でき、三連単や三連複のように3着までもありません。
よって、比較的シンプルで万馬券を狙える馬券として多くのファンに昔から親しまれているのです。
馬連の歴史
馬連の歴史は1991年からの導入と最近の出来事です。
馬連が誕生した後に、1999年にワイド、2002年に馬単と3連複、2004年に3連単と2000年代からは続々と新しい馬券が発売しています。
この流れを作り出したのは、間違いなく馬連の成功があるのです。
特に、1990年代といえばオグリキャップ人気がまだ余韻として残っている時期であり、またトウカイテイオーなどのスターホースも誕生しています。
馬連は歴史は単勝や枠連ほど古くはないわけですが、競馬ブームの主役になっていた馬券と言っても過言ではありません。
馬連は出走頭数によりますが、単勝や複勝、枠連に比べて組み合わせ数も多く高額配当も出やすい傾向にあり、今でもポピュラーな馬券のひとつです。
どれだけ人気を集めている馬であっても絶対に勝てるレースというのは存在せず、1番人気の馬の勝率はJRA全体のレースの平均で40%以下というデータがあります。
そこで、連対率は60%弱と1番人気の馬は勝率よりも連帯率が20%ほど高くなるという傾向もあります。
これを考えた場合、馬連は1番人気から購入しても的中させやすく、長期的な観点で見ても収支を安定して高く保ちやすい馬券なのです。
馬連以降の馬券では、ボックス買いなど新しいスタイルの購入方法が誕生するなど、新しいスタイルを持ち込んだ馬券として重要な存在と言えます。
馬連の過去最高配当は?
馬連は、それまであった馬券よりも高配当が出現しやすい馬券として知られています。
事実、次のような高配当をマークしています。
1位:502,590円
馬連以前の馬券として、枠連で10万円台の高額配当がありました。
それと比較して、馬連で過去最高記録として502,590円が2006年9月9日の中京競馬場で飛び出しました。
ダート1,700メートル戦で16頭立てで1着にメイショウギリーが、2着にデンコウグリーンが入線しています。
それぞれ13番人気、12番人気と人気薄同士の決着だったのです。
馬連の中で見ると、111番人気という低評価でした。
2位:446,550円
2017年12月9日の中山競馬場7レースでは、446,550円という配当が登場しています。
勝利したのは、殿人気ランニングウインドであり、2着には12番人気のライトニングガストが入ったのですが、この鞍上は田辺裕信ジョッキーでした。
腕利きで知られる田辺裕信ジョッキーが騎乗して12番人気というのが意外ですが、しっかりと結果を残した形となっています。
3位:442,370円
2018年3月18日の中京競馬場ダート1,900メートル戦では、13頭立てで12番人気と11番人気で決着しました。
ダート1,900メートルという微妙な距離で適性なども他のコースと異なるために、意外な穴人気の馬が走りやすいコースと言えます。
このような観点で、購入するレース選びをするのも面白いかもしれませんね。
馬連のメリットとデメリット
馬連は、シンプルな馬券ではありますが実に奥が深い馬券です。
これによって、メリットもあればデメリットもある馬券と言えます。
主なメリットとデメリットには、以下のような点があります。
メリット
馬連の最大のメリットとして、配当が良い点にあります。
確かに、三連単のように100万馬券というのは期待できませんが、そこそこ配当の良い馬券を的中させることができます。
高額配当の扉を開けた馬券だけあって、とても魅力的な存在です。
他にも、2着に入る馬同士を的中させればよいという点も魅力の一つです。
性格的に、どうしても順番通り当てないとすまないという方もいますが、馬連の場合は比較的幅広く的中となるのがよいですね。
馬単の方が当然配当は良くなるのですが、当てやすさを考えると馬連の方に魅力を感じている方が多いという事実があります。
馬連は組み合わせ自体が比較的少なめなのですが、実はほぼワイドと変わりません。
ワイドと馬連を比較すると、オッズの差は歴然であり、それを考えるとワイドよりもお得感がある馬券と言えます。
デメリット
馬連の場合、的中率という点で見ると三連系の馬券と比較すれば高いものの、単勝や複勝と比較すると当然低いものとなります。
ある程度的中することに喜びを得たいという方の場合は、ちょっと物足りなさを感じるのは事実です。
また、軸にした馬が3着に入ったとしても的中にはなりません。
当たり前ではありますが、もし人気薄で会心の予想をしても、残念ながら的中にはならないのです。
その場合、ワイドや3連複を購入しておけばよかった…と公開することも多々あります。
これは他の馬券にも言えますが、しっかりと買い方を意識しないと高配当を取り逃すか可能性もある馬券と言えます。
他にも、同じ枠に人気馬同士が入った場合、馬連よりも枠連の方が高くなるという場合があります。
通常、馬連よりも枠連の方が低配当になるのが一般的ですが、逆転現象が発生する場合もあるのです。
人気馬同士で同枠になったら、枠連のオッズもしっかりと確認して購入するようにしましょう。
馬連の予想方法を伝授!
では、具体的に馬連の攻略法について紹介します。
比較的荒れそうなレースは比較的広めに流す
比較的荒れそうな雰囲気があるレースの場合は、まずは人気馬の中から2着以内に入りそうな軸馬を選びます。
ここで重要なのが、勝ちそうな馬ではなく2着以内なら固そうな馬を選ぶことです。
そして、相手のヒモ馬として中穴馬6頭、大穴馬2頭くらいのバランスで流し馬券として購入します。
これで、中穴程度の馬が入ればそこそこの配当を得ることが可能です。
このケースでは、絶対にガチガチで決まりそうなレースは見送ることが重要です。
穴馬を絡めたボックス買い
馬連を攻略する上でも、ボックス買いは重要なテクニックの一つです。
ボックス買いする場合、人気馬同士で購入しては正直言ってお金の無駄です。
ただ、人気薄同士で購入しても的中できない可能性が高いので、おすすめは人気馬と人気薄を絡めたボックスです。
もし人気薄同士で決まれば思わぬ高配当を得ることができますし、人気馬が来てもしっかり的中できます。
競馬の醍醐味を実感しよう!
馬連は、シンプルでありながらも実に多くの攻略法がある馬券です。
高配当を得ることができると同時に、的中することの楽しみを得ることができる馬連を購入して、競馬の醍醐味を実感しましょう。