競馬の醍醐味として、高配当があります。
他の公営競技と比較しても高配当が出やすいのが競馬で、その理由として最大18頭立てで行なわれるためです。
また、競馬では3連単があるために、より組み合わせが増えることで大きな配当が出やすいです。
では、3連単とは一体どのような馬券なのでしょうか?
ここでは、3連単の魅力や攻略法などについて解説します。
目次
3連単とはどんな馬券?
3連単は、正式名称は馬番号三連勝単式勝馬投票法と呼ばれている馬券です。
1着、2着、3着となる馬の馬番号を着順通りに的中させる投票法であり、WIN5を除いて最も難易度の高い馬券です。
3連複の場合、3着までに来る馬を購入すれば良く、順位まで問わないので比較的的中させやすいのですが、3連単は順位もピッタリ的中させる必要があります。
よって、基本的に数点買いして的中を狙う馬券となります。
3連単の場合、18頭フルゲートでは最大4,896通りもあって、購入するのにも一苦労します。
3連単の歴史
3連単が公営競技において初めて導入されたのは、競馬ではなく2000年10月13日に住之江競艇でスタートしました。
それから、競輪では2001年11月30日の前橋と立川開催から(全場導入は2003年11月~)、オートレースでは2002年2月3日の山陽開催から開始しています。
意外にも、JRAでの導入はそれから遅れること2004年9月11日から導入されたのです。
保守的な印象があるJRAらしく、他の公営競技での実績を鑑みての導入になったと言えます。
また、発売当初は後半4レースのみ購入可能でした。
全レース発売は2008年7月からと実に4年近くの歳月がかかっています。
2011年8月5日には、ばんえい競馬で導入されたことによって、地方競馬を含めて全レース場で発売されるようになりました。
このように、3連単は今ではメジャーな馬券となっていますが、導入に向けては紆余曲折があったのです。
3連単の過去最高配当は?
3連単では、1,000万円を超える馬券も飛び出しています。
過去の最高払い戻しランキングは、以下のようになっています。
1位:29,832,950円
3連単の過去最高記録は、2012年8月4日の新潟競馬場メイクデビュー新潟芝1,400メートルでマークしています。
17頭立てで行なわれたのですが、このレースを勝利したのが14番人気のミナレットで、2着にも12番人気のヘイハチピカチャン、3着には10番人気のファイヤーヒースが入っています。
29,832,950円の払い戻しとなり、3連複も955,760円と100万円に近い金額となりました。
ちなみに、勝利したミナレットは後にヴィクトリアマイルでも大穴を提供しており、最低人気で3着に入り3連単歴代4位となっているのです。
何度も歴代最高配当に絡む馬は早々おらず、貴重な存在ですね。
ミルファームの所有馬は、特に新潟コースで多く出走するイメージがありますが、このような大穴を開けることもしばしばですので、注目すべき存在と言えます。
2位:27,929,360円
2015年9月21日の4回中山5日1R2歳未勝利 ダート1,800メートルにおいて、歴代2位の記録をマークしています。
勝利したのは、武士沢友治ジョッキー騎乗の11番人気アリオンダンス、2着には9番人気のロッジポールパイン、3着には殿人気のシゲルナガイワシが入っています。
最低人気が絡んだというのがポイントで、3連複でも2,704,790円となっています。
アリオンダンスはまだ現役で、地方競馬所属でマーキュリーカップにも出走しました。
クロフネ産駒らしく、深いダートでも実績をしっかり残している印象です。
3位:22,946,150円
2017年12月3日の4回中京2日7R 3歳上500万円以下 ダート1,800メートルにおいて、16頭立てで15番人気のディスカバーが勝利しました。
2着にはスズカフューラー、3着にはメイショウナンプウが入っています。
このレースでは、3連複やワイドでも高配当をマークしており、ある意味歴史に残るレースとなっています。
参考:地方を含めて過去最高は28,482,950円
地方競馬は、JRAほど出走頭数が多くありませんが、過去3連単の最高記録として2020年1月24日の大井競馬で記録しています。
10番人気で大木天翔騎乗のバレンが勝利して、2着には15番人気のサンタンデール、3着には11番人気のトンイが入りました。
28,482,950円は、JRAの過去最高払い戻しにも匹敵する高配当となったのです。
3連単のメリットとデメリット
3連単には、メリットとデメリットがある馬券です。
主なメリットとデメリットには、以下があります。
メリット
3連単の最大のメリットは、やはり高配当にあります。
1,000万円馬券も飛び出すので、うまく的中できればそれまでの競馬で負けてきた金額を一気に取り戻すこともできるのです。
また、運次第と割り切って馬券を購入することもできる点が魅力的です。
他の馬券では、ある程度戦略性を持って購入点数と金額配分をしなければなりません。
その点、3連単は乱暴に言えば適当に買って当たればラッキーという感覚で、気軽に購入できます。
それで、大きな配当を得ることができれば御の字ですよね。
デメリット
3連単のデメリットとして、控除率が高いという点があります。
気になる控除率は27.5%となっていますが、3連複が25%であるのに対して不利な条件となります。
継続して購入し続ける場合、3連複よりも不利になることが多いです。
また、1点当たりに多くの金額をベットする場合、オッズが極端に下る傾向にあります。
これは、売上自体が他の馬券と比較して圧倒的に多い3連単ですが、それ以上に点数が多いために、1点に多く投票するとガクッとオッズが下がるのです。
よって、基本的に1点当たりの購入金額を低く購入するのが3連単のセオリーとなります。
3連単の予想方法を伝授!
3連単で利益を上げるためには、他の馬券以上に戦略性を持って行なわなければなりません。
おすすめの攻略法としては、以下があります。
勝つ可能性が高い馬を1着固定で購入
3連単ではどうしても買い目が増えがちです。
よって、なるべく絞って購入することが求められますが、絞る際におすすめなのが勝つ可能性が高い馬を1着固定で購入する方法です。
これによって、実質的に馬単のように2-3着を着順通り当てるというイメージで狙うことができます。
どうしても外れたくない場合は、3連複なども同時購入することでリスクヘッジもできます。
マルチを使いこなす
中穴で狙えそうな馬を2頭見つけた場合、2頭軸マルチで3連単を購入するのもおすすめです。
多少点数が増えることになりますが、人気薄が上位に来れば来るほどより美味しい配当となることが多いです。
もし勝つ馬が限定できるのであれば、1着固定のマルチで購入するのもよいでしょう。
戦略性を持って購入したい馬券!
3連単は、点数が多いだけに様々な角度から購入することができます。
しっかりと戦略性を持って購入することで、的中に近づけますし買い目を押さえることもできておすすめですよ。