競馬を予想する上で、まずは勝馬を中心に取り上げますよね。
2着に入る馬を当てるのは結構難しいもので、逆に勝馬を予想したほうがうまくいくことが多いです。
競馬の基本と言っても過言ではない馬券として、勝馬を当てる単勝があります。
では、単勝とは一体どのような馬券なのでしょうか?
ここでは、単勝の基本から攻略法まで、幅広く紹介します。
目次
単勝とはどんな馬券?
単勝とは、レースにおいて1着になる馬を当てる馬券です。
JRAにおいて、他にも多くの馬券がありますが、最もシンプルな馬券種と言えます。
勝利する馬を当てる馬券としては、他にも馬単や三連単などがありますが、2着にどのような馬が来ようとも的中扱いになります。
また、複勝のように幅広いオッズとなっていて人気馬同士で決まるとオッズが低くなるなどの傾向もありません。
とにかくシンプルで、初心者向きな馬券となります。
また、全馬券種の中で単勝と複勝は控除率が80.0%と最もお得な馬券でもあります。
単勝の歴史
単勝の歴史は、とても古くてなんと大正12年から発売されている最も歴史のある馬券種です。
式別が増えてより高配当が狙えるようになった現在においても、発売シェアこそ減少していますが競馬は1着を当てる単勝式が本筋であると考えるファンも少なく、確実なファンがいる馬券と言えます。
単勝の過去最高配当は?
単勝は、勝馬だけを当てる馬券種となるので、配当は他の馬券と比較して低めです。
それでも、過去JRAにおいて以下のような高配当が出現しています。
よって、しっかりと予想して単勝に絞って購入すれば、利益を上げやすい馬券なのです。
1位:56,940円
歴代最高配当が出たのが、2014年4月26日のことです。
福島競馬場の第8レース「4歳以上500万円以下(芝1,200m)」が16頭立てで行なわれたのですが、単勝最低人気であった11番のリバティーホールが勝利を挙げています。
前走まで全く冴えない成績でしたが、このレースに於いてリバティーホールは放牧とブリンカーの効果により激走を果たしました。
リバティーホールを管理している堀井調教師は、当日は東京競馬場のテレビで今回の勝利を観戦しており、勝利するとは思っていなかったと語っています。
安城の西田雄一郎ジョッキーは、新潟直線1,000mを得意としていますが、同じくローカルの福島短距離戦で輝かしい記録を打ち立てたのです。
2位:55,870円
1955年10月22日の阪神競馬場第6レースに行なわれた、アラブ系4歳以上オープン(芝2,000m)で、8頭中の最低人気であった6番タチバナヒメが勝利しました。
歴代最高記録は16頭立てでしたが、このレースは8頭立てでマークしたという点は特筆すべきものがあります。
谷八郎騎手が勝利して記録したのは55,870円であり、当時馬券種が少なかったこともあって衝撃が走ったのは言うまでもありません。
また、アラブのレースで記録したという点も、今となっては感慨深いものがあります。
参考:地方競馬の過去最高配当は205,760円
参考として地方競馬も含めた歴代単勝最高配当額は、2001年7月18日に姫路競馬場の第2レースで記録した205,760円です。
地方競馬の場合、頭数がJRAより少なく、また1レース当たりの売上もとても少ないのが実情です。
また、平日の午前中に行なわれるレースは、より売上が少ないために、ちょっと大きな金額を投票するとオッズが一気に下がる場合もあります。
このような状況下で、なんと205,760円とダントツの高配当が出現したのです。
これは、今後も破られる可能性が低いと言ってもよいでしょう。
単勝のメリットとデメリット
単勝は、メリットもあればデメリットもある馬券と言えます。
主なメリットとデメリットには、以下のような点があります。
メリット
単勝の最大のメリットは、なんと言ってもシンプルであり的中させやすい馬券であるという点に尽きます。
せっかく勝馬を当てても、複勝を除いて他の馬券では購入していない馬がいれば外れてしまいます。
競馬は馬が主役となりますが、人間の思い通りに走ってくれないものです。
よって、力がある馬でもレースで絶対に好走できるかは別問題です。
そこで、単勝であれば勝つ馬さえ当てれば的中ですし、そこそこの配当を得ることができます。
控除率が高いということで、単純に他の馬券を買い続けるよりも単勝を購入したほうがお得になります。
また、単勝を購入していてレースを見る場合、複数の馬を追いかける必要がなくシンプルに1頭だけを追いかけるだけで良い点も魅力的です。
他にも、馬単などで1着固定にして、2着に数頭購入すると、資金配分をうまく行なわないと回収率に響くことがあります。
その点、単勝ならば買い目を減らすことができるという利点もあります。
デメリット
単勝におけるデメリットとして、オッズが低いという点があります。
最高配当が50,000円を超えているのですが、実際には万馬券になることは稀です。
大きく利益を上げようとすると高額な資金を投入しなければならなくなりますが、人気薄を多く購入すると、オッズが大きく下がることがあります。
また、高額投資は外れた時の被害も多くなります。
三連単のように、万馬券が多く登場する馬券と比較してしまうと、やはり物足りなさを感じるのは致し方ない事実です。
少ない資金でガッツリ稼ぎたい方には、単勝は決して向いている馬券とは言えません。
単勝の予想方法を伝授!
ここでは、単勝の攻略法について紹介します。
基本は1点勝負
単勝の場合、もちろん複数の馬の単勝馬券を購入することもできます。
ただ、基本的に単勝は勝馬1頭だけを選んで購入するのがベターです。
もし複数の単勝を購入するのであれば、圧倒的人気の馬がいるレースで、人気薄を中心に購入するという方法です。
競馬にはまぎれがつきものであり、展開次第ではこの方法でも思わぬ形で高配当をゲットできます。
圧倒的人気の馬はなるべく避ける
JRAでは、過去圧倒的人気の馬が勝利して単勝払い戻しが1.0倍になったことがあります。
代表例が2005年の菊花賞であり、伝説の名馬であるディープインパクトが見事にクラシック3冠を達成したレースです。
単勝支持率は79.03%であり、これには馬券で儲けるという方以外に、記念馬券として購入された方も多いのです。
JRAでは、JRAプラス10と呼ばれる仕組みにより、100円元返しとなった場合に10円を上乗せしてくれる仕組みがあります。
それでも、単勝売上額の91%を超えた馬の場合は、JRAプラス10をもってしても100円となることがあるのです。
単勝の場合、基本的に1倍台のオッズに突入した馬を買い続けてプラス回収にすることは困難です。
また、2倍前半の馬となると、人間の心理として実力以上に評価しがちであり、旨みがなくなってしまいます。
基本的に、3倍台程度のオッズで狙える馬を買い続けたほうが収支を考えるとプラスに持っていくことができます。
また、1番人気ではなく2~3番人気程度の馬から狙うのがよいでしょう。
競馬の醍醐味を味わえるのが単勝!
単勝は、数ある馬券の中でも競馬の醍醐味を味わえる馬券と言えます。
また、馬券のプロは控除率が高いこともあって、予想の中心として活用する馬券でもあります。
競馬初心者の方は、まずは単勝馬券で腕を磨いてみてはいかがでしょうか?