今の競馬界では、より高配当が出現する馬券が増えています。
その代表例がWIN5ではありますが、宝くじ感覚で購入する方も多いのが実情です。
この高額配当の時代を切り開いた存在として、3連複があります。
では、3連複とは一体どのような馬券なのでしょうか?
ここでは、3連複の特徴や攻略法などについて解説します。
目次
3連複とはどんな馬券?
3連複とは、正式名称は馬番号三連勝複式勝馬投票法と呼ばれる馬券です。
1着、2着、3着となる馬の馬番号の組合せを的中させる投票法となります。
組合せとして当たっていれば良く、1着、2着、3着の着順は問いません。
類似する馬券として3連単がありますが、3連単の場合は着順まで的中させなければならない反面、3連複は着順は問いませんので、点数が少なく済みます。
具体的には、18頭立ての場合は3連複が816通りあるのに対して、3連単は4,896通りもあるのです。
これによって、当てやすさと配当のバランスが取れた馬券であると言えます。
控除率という点で見ると3連複が25%であるのに対して、3連単は27.5%なので、3連複の方がお得感があります。
ただ、全体で見ると馬単と同水準であり、控除率は高い馬券と言えます。
3連複の歴史
JRAで3連複が登場したのは、平成16年の事です。
従来の馬券と違って、3着までに入る全頭を的中させなければならないとあって、システム改修なども行なわれました。
また、混乱を防ぐことを目的として、後半4レース限定で販売されていました。
今ではなかなか想像できませんよね。
ただ、平成20年より全レースでの発売を開始して、今に至ります。
高配当が出現しやすい馬券とあって、全馬券の中で3連複は約20%前後の売り上げを常にマークしています。
これは、3連単の35%前後と比較しても高めに推移しており、やはり競馬ファンは高額配当を求めていることが伺えますね。
3連複の過去最高配当は?
3連複の魅力の一つに高額配当が期待できる点があります。
実際に、以下のような魅力的な配当が出現しています。
1位:6,952,600円
歴代1位をマークしたのが、2006年9月9日の中京競馬場です。
コース改修によって今は存在しない、ダート1,700メートルにおいて、13番人気のメイショウギリーが勝利しました。
また、2着には12番人気のデンコウグリーン、3着には8番人気のシャリバンが入って、6,952,600円という超高額配当となったのです。
なお、馬単も過去最高配当の1,498,660円を記録するなど、そのインパクトは絶大です。
勝利したメイショウギリーはこのレース以降は好走することなく引退していますが、ダートの名種牡馬であるフォーティナイナー産駒という点は見逃せません。
2位:5,508,830円
2017年12月3日の中京競馬場3歳以上500万円以下 ダート1,800メートルは16頭立てで開催されました。
そこで、15番人気のディスカバーが勝利して、2着には6番人気のスズカフューラー、3着には14番人気のメイショウナンプウが入線しました。
これによって、5,508,830円の払い戻しとなりました。
ちなみに、ディスカバーとメイショウナンプウのワイドは、歴代最高払い戻し129,000円をマークしています。
3位:3,345,390円
2012年4月7日の中山競馬場ダート1,200メートル戦で、11番人気のアードバーク、14番人気のデルマビシャモン、3着には6番人気のサニースペシャルが入りました。
このレースでのポイントは、圧倒的人気の ツクバリューオーが5着に負けたという点があります。
3連複の場合、ダントツ人気が4着以下になった時点で大きく配当が変化する傾向が見られます。
馬券攻略する上で、重要となるポイントですね。
3連複のメリットとデメリット
3連複の登場当初は、特殊な馬券でありなかなかうまく利益を上げることができない方が多くいました。
メリットもあればデメリットもある馬券なのですが、具体的には以下のような点が挙げられます。
メリット
3連複のメリットとしては、3連単ほどは難しくなく、単勝や馬連よりも平均配当が高くなるという点があります。
3連複の平均配当は20,000円を超えていますが、流石に120,000円以上となる3連単には及びませんが、馬連の5,000円台と比較すればダントツに高い数字です。
3連単のように3着以内に入りそうな馬を見つけても勝ちそうな馬が見つからないレースでは、特におすすめの馬券です。
他にも、比較的点数を絞って購入できるという点も見逃せません。
例えば、絶対に3着以内を外さない馬を固定して、その他3着以内に入りそうな馬をワイド感覚で選んで購入するという楽しみ方もあります。
ワイドの場合、人気薄同士の馬券は意外と配当が低くなる傾向があるのですが、3連複の場合は比較的シェアが高い馬券なので紛れが少なく適正オッズになることが多いです。
デメリット
3連複の場合は、3着までの3頭を選ぶことになるので、当然ですが馬連などより難易度が上がることがデメリットとなります。
2着までの2頭を選ぶ馬連の場合は、18頭立てのレースでも組み合わせの総数は153通りです。
しかし3連複になると816通もあり、馬連の5倍以上となります。
また、競馬では3着には人気がない馬が入ることが多いという点も、3連複の難易度を高めている要因です。
3着馬の平均人気は5.0前後でありますが、1着馬の3.3前後や2着馬の4.1前後よりも高くなっており、ノーマークの馬も来ることが多いです。
馬連ならば当たったのに…と公開することも多々あります。
また、人気馬同士の組み合わせとなると、人気が集中してオッズが低下してしまうことも多いです。
3連複だからと言って、ある程度点数を抑えて購入することが重要です。
3連複の予想方法を伝授!
3連複の場合、点数が3連単ほどではないにせよ多くなるので、闇雲に購入しても的中できません。
主に、以下のような方法で購入することをおすすめします。
中穴を中心として構築する
3連複においても、ある程度のオッズの歪みが発生することがあります。
特に、売上金額がメインレースと比較して少ない午前中のレースで、その傾向が発生しがちです。
この組み合わせでこのオッズ?と疑いたくなるような場合もあるのですが、ただ人気馬同士ではなかなか美味しいオッズにありつけません。
そこでおすすめしたいのが、中穴人気の馬を中心として購入する方法です。
人気馬と中穴人気で決まっても、そこそこ高い配当を得ることができる可能性があるので、是非実践し欲しい方法です。
思い切って人気薄同士のボックスもおすすめ
常に穴狙いをしている方は、思い切って人気薄同士のボックスを手広く購入するのもおすすめです。
年に数回には、とんでもなく荒れるレースが出現するので、その際に確実に3連複で当てることが可能です。
荒れる要素としては、重馬場であったり強風が吹くシーンなどがあります。
重馬場は、特に血統などを重視することで穴馬をあぶり出すことができますよ。
組み立て次第で大きな利益を出すことができる!
3連複は、3連単よりも控除率が低めであり、長期的に見れば利益を出しやすい馬券です。
他の馬券と組み合わせて、競馬を楽しみましょう。